就学・進学先での生活が安心して始められるよう、これまでに行ってきた配慮や支援について、本人や保護者の思いとともに、次の学校へしっかりと引き継ぐことが大切です。就学・進学に当たっては、個別の教育支援計画や本人のプロフィール、支援上の工夫点などを共有し、学校間や関係機関の連携のもとで切れ目ない支援体制を整えることが重要です。
「就学・進学」時の引継ぎに向けたポイント
- これまでに行ってきた配慮や支援の内容を整理しておく
効果があった配慮や支援の具体例や工夫点を記録し、引き継ぐことが重要です。
- 個別の教育支援計画を活用し、学校間・関係機関と連携する
引継ぎに当たっては、本人・保護者の同意を得た上で、個別の教育支援計画を活用します。これにより、必要な情報を適切な形で共有し、次の学校でも切れ目のない支援体制が整うよう連携を図ります。
参考資料:
保護者から寄せられる質問例を知っておくことは、情報提供の準備につながります。簡潔にポイントを伝えられるとよいでしょう。
個別の教育支援計画と個別の指導計画の違いと、引継ぎについて
ではどのように、個別の教育支援計画を作成し、活用していけばよいのでしょうか。参考となる資料を下記にご紹介します。
個別の教育支援計画について、文部科学省は参考様式を示しています。自治体や学校での取組、学習指導要領等に基づき、記載が望まれる基本的な事項が示されており、参考になります。
通常の学級の担任は、特別支援教育コーディネーターと連携し、特別な支援を必要とする児童生徒の個別の教育支援計画や個別の指導計画の作成に中心的にかかわっていくことが重要です。
文部科学省は、下記ガイドライン(33頁)において、通常の学級担任に求められる役割を示しています。
通級担当者との連携においても、個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成は重要です。
文部科学省は、下記ガイド(15~19頁)において、これらの計画を作成する意義や、引継ぎ方法等について分かりやすく説明しています。
個別の教育支援計画は、本人や保護者の同意を得た上で、進学先等に適切に引き継ぐことが求められています。
個別の教育支援計画とは役割が異なりますが、切れ目ない指導・支援に向けても重要となる資料として、「キャリア・パスポート」が挙げられます。「キャリア・パスポート」は、教員が作成する個別の教育支援計画とは異なり、子ども自身がこれまでの学びや経験を振り返って記録するものです。進学の際に子どもを通じて次の学校に引き継がれることが想定されています。
文部科学省は、下記ガイドにおいて、障害のある児童生徒の「キャリア・パスポート」の作成・活用についても説明しています。