(4)中学生になっても、まだ親が声をかけないと部屋を片づけません。どうしたらよいでしょう。
こうしたお子さんは、部屋を「片づけない」のではなく、どのように、また、どこに物を片づければよいかが「わからない」と考えられます。こうした片付けが苦手な子どもの中には、片づけ方を身に付けることが難しい場合もあります。「ちゃんと片づけなさい」では、どうしたら良いのかが全くわかりません。一度にきれいに片づけるように求めるのではなく、少しずつ片づける習慣を身に着けるようにするとよいでしょう。最初は、学校で使うものと家庭で使うものとを分けて片づけることから始め、次いで学校の勉強で使うものと部活などのその他で使うものとに分けて片づけるようにさせましょう。このように順を追って、少しずつ分類し整理できるようにしていきましょう。また、片づけ方を具体的に示すことも大切です。どこに何を置くのかを決め、収納場所に文字やマークなどの手がかりを示すことは1つの方法です。また、よく使うもの、あまり使わないものというように分類して収納し、使用したらそこに戻す習慣をつけましょう。お子さんが自ら片づけることができたら、そのことをほめてあげることが大切です。