(11)音にひどく敏感なことが気になります。
音そのものが苦手である、あるいは、赤ちゃんの泣き声や工事の音、トイレのエアタオルなどの特定の音を嫌がる子どもがいます。こうした子どもには、耳栓やノイズキャンセリングヘッドフォンなどがあると安心して外出できる場合があります。また、音に対して敏感であるにもかかわらず、大きな声を出す子どもの中には、自分の声で嫌な音を遮ろうとしていることがあります。音への過敏性の対応に当たっては、まずはお子さんが苦手とする音を把握することが大切です。お子さんの苦手な音を把握できれば、お子さんの前ではその音を極力出さない、音を緩和するものを用いる、苦手な音が聞こえる場所は避けるといった対応をとることができます。加えて、音に対して過敏になる背景には、不適切な環境のために強い不安や抑うつ状態にある可能性が考えられます。こうした場合には、不安を喚起させない環境づくりに努め、お子さんが気持ちを落ち着けることができるスペースを作るなどして対応することが求められます。
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