日本人学校・補習授業校の先生へ

(4)保護者のサポートはどれくらい必要ですか?

 日本人学校では、日本国内に比べ保護者が校内行事等に協力される機会は多いと思います。また、限られた人材の中で障害のあるお子さんを受け入れ、安全を確保するのは大変なため、保護者の方に学習や教室移動の補助として入ってもらうこともあるかと思います。ただ、担任の先生の負担の軽減や保護者の安心など様々な理由はあるものの、学齢期の子どもが日常的に校内で保護者と過ごすのは子どもの発達を妨げる心配もあります。特に、日本に帰国をしたら、登下校で保護者の付添を求められる学校はあるものの、校内で保護者が付き添うことのできる学校はあまりなく、帰国をしたらいつも傍にいるはずのお母さんがいなくなってしまったという状況を生んでしまうことになりかねません。学校の置かれている状況にもよりますが、お子さんが学校に慣れてきたら、周りの子どもたちの協力を得ながら、友達と過ごす学校生活を見守っていくような介入の仕方を検討することも必要です。