中学校・高等学校段階

(2)少し注意をするだけで反抗的になるので困っています。

 思春期になると、急に口数が減り親への態度が反抗的になることがあります。こうした子どもの様子は成長過程の1つですが、親などの大人からの関わりに過敏に反応する子どもがいます。こうした子どもは、これまで周りから注意されたり、叱責を受けたりした経験を繰り返してきたことにより、わずかな注意を受けただけでも反抗的になることがあります。こうした経験を積み重ねると、子どもは自分を嫌いになり、さらには自分が居てはいけない存在であると感じるようになります。注意をしたからといって、自分の努力だけではどうにもならないことがあります。お子さんに注意をするよりも、小さなことでも本人のよさを見つけたり、少しでもよい方向に努力したり、さらには努力する意欲を見せるだけでもほめることが大切です。これによって、お子さんは自分のことが少しずつ好きになり、自分が変われるかもしれないという希望をもてるようになります。また、お子さんの反抗的な態度を助長しないために、保護者が感情的にならず冷静に対応することが必要です。