教材教具・支援機器のモニター調査報告
- 年度
- 平成21年度
- 対象とした子どもの学年
- 小学2年生
- 支援内容
- 自主学習の支援
- 使用場面
- 特別支援学級
- 対象とした子どもの概要
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養育環境の課題が大きく、児童相談所がかかわっている児童。昨年度早々にWISC-Ⅲの検査を試みるが、途中で続かなくなり測定不能。父親は、医療機関に繋ぐことを拒絶している。入学当初、ひらがな・カタカナは、ほとんど読み書きができず、線をなぞって書くことも難しかった。
- 目的
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ある程度の決まった時間(20分程度)を離席せずに学習に取り組めるようにする。
- 使用方法・内容
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- 国語の時間では、DS(なぞっておぼえる大人の漢字練習)を使った学習と、「ランドセル2年生」を使った漢字の読み、書きの学習を交互に行った。
- 算数の時間では、「ランドセル2年生」を使って、自主学習という形で行った。
- 使用の際の留意・工夫
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- 毎日2校時目を国語、3校時目を算数にして、同じリズム、流れで生活できるようにした。
- 他の児童に気をとられないようにするため、パーテーションで仕切って、集中できるようにした。
- 「ランドセル」では、授業で課題として扱うのは国語と算数だけとして、他の教科や「お昼休み」コンテンツは、課題をクリアーした後のフリータイムにご褒美として扱うことにした。
- 使用時もしくは使用後の子どもの様子
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- 「ランドセル算数」では、1年生と2年生を併用し、どの程度既習事項が身についているのか、探りながらの学習だった。お菓子やコインを集めるために、集中して取り組んでいる時間が少し長くなったように思えた。
- 内容の構成や操作方法がわかりやすく、使いやすかった。
- 学年や学習内容を本人の状況に合わせて、その都度選んで学習することができ、本人のペースで進めていくことができた。