文字や文章を音読する能力を高めるための指導・支援

 音読が苦手な場合には、聴覚的処理(文字を音声等に変換すること)に困難がある場合と、視覚的処理(視覚的な情報をとらえること)に困難がある場合があります。聴覚的処理に困難がある場合には、「がっこう」を「○○○○」ととらえられるようにする等、音を視覚的にとらえる指導・支援や支援機器を使って音声教材を繰り返し聞く等の指導・支援を行います。また、話しかけは音声言語の習得のモデルになるので、ゆっくり、はっきりと分かりやすく話しかけるようにし、本人が話す時もなるべくゆっくり、はっきり話すようにさせましょう。視覚的処理に困難がある場合には、文字単位ではなく、そのまとまりである単語全体としてとらえられるようにする指導・支援や文字を拡大したり、行間を広げたりすることができる教材を使って指導・支援を行います。

【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】