教材教具・支援機器のモニター調査報告

なぞっておぼえる大人の漢字学習

使用した教材教具・支援機器の詳細
https://cpedd.nise.go.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/5120/b51e3c7e317d2d384d8ab8fc8640f40a?frame_id=4858

年度
平成21年度
対象とした子どもの学年
小学2年生
支援内容
自主学習の支援
使用場面
特別支援学級

対象とした子どもの概要

軽度知的障害のある児童。服薬を始めてから衝動性はおさまっている。服薬以前は、落ち着いて学習に取り組むことが難しく、ひらがな、カタカナ、漢字の全ての書字、読字がうまくいかない状態であった。

目的

服薬後、落ち着いて学習できる状態になったことから、本人の学習意欲が増してきたことをきっかけに、読むこと、書くこと、計算することといった基本的な事項を本人の能力にあったペースで学習させ、確実に身につけさせる。

使用方法・内容

国語の時間では、DS(なぞっておぼえる大人の漢字練習)を使った学習と、「ランドセル2年生」を使った漢字の読み、書きの学習を交互に行った。

使用の際の留意・工夫
  • 毎日2校時目を国語、3校時目を算数にして、同じリズム、流れで生活できるようにした。
  • 他の児童に気をとられないようにするため、パーテーションで仕切って、集中できるようにした。
  • DS(なぞっておぼえる大人の漢字練習)では、「マイトレーニング」コンテンツに教科名や身の回りにあって、使用頻度の高いものから順に記憶させ、覚えながら日常で使って行けるようにした。
使用時もしくは使用後の子どもの様子
  • DS(なぞっておぼえる大人の漢字練習)では、普段からゲームとしてDSを楽しんでいるので、扱い方もよく知っており、全く違和感なくすんなりと取り組んでいた。
  • 覚えにくい漢字は、何度も繰り返し練習し、連絡帳を漢字で書けるようにすることを目標に取り組んでいた。現在では、必要な漢字を全て使って書けるようになっている。