自閉症のある子どもの指導・支援

　文章や言葉の意味理解が困難な場合、よく観察してその理由を明らかにする必要があります。自閉症のある子どもは一般に、長い文章、抽象的な内容の文章、登場人物の気持ちを想像するような文章の理解が苦手です。一方で、箇条書きのように短く簡潔な文章、具体的な内容の文章、事実を表現もしくは報告した文章等の理解は比較的得意です。また、内容をイメージ化できないのか、指示語が何を指すのかわからないのか、間違って理解している言葉があるのか等の要因を、明らかにする必要があります。その上で、なるべく短く簡潔な文章に言い換えた文章から学習する、同音異義語等の語句は文脈から適切な意味を捉えているかを指導したり、話の内容を絵等で具体的に分かりやすく提示したり、算数の文章題では具体物を操作して図式化する方法を指導したりします。

【文責：岡本　邦広（「教育支援資料」を参考）】