日本人学校・補習授業校の先生へ

　発達障害のあるお子さんが入学されると、担任の先生はどう対応したらよいか考えてしまうと思います。ですが、担任の先生と同様、今まで慣れた学校生活から海外の新しい学校に転校をしてきた子どもや保護者もこれからどうしたらよいか、新しい環境に馴染めるのかと不安を感じているのです。言葉も生活習慣も異なる環境の中で生活することは、どのお子さんにとっても簡単なことではありません。特に発達障害のあるお子さんには、新しい環境に慣れることが苦手という特徴があるため、その負担はとても大きなものです。また、そんなお子さんたちを育ててきた保護者にとっても、海外生活という環境の変化がお子さんに与える影響の大きさは心配のはずです。海外生活で家庭の次に保護者やお子さんが安心できる場は日本人学校になると思います。お子さんが楽しんで通学できるよう、また保護者が安心してお子さんを送り出せるような支援体制作りがすすめられることが望まれます。