(6)体育や運動が苦手です。
手足を同時に動かしたり、相手や物との距離感を把握したりすることが苦手であることが、その背景として考えられます。例えば、ボールを投げるのがぎこちないのは、片手を大きく振り上げると同時に反対側の足を一歩踏み出すといった手足や身体全体の動きをうまく協調させることが難しいためです。また、ドアや隙間を通り抜けるときに、よくドア枠などにぶつかるのは、その隙間と自分の身体の幅の感覚をとらえることが難しいためです。まずは、お子さんが楽しく参加できる遊びや運動の機会をつくるとよいでしょう。例えば、風船を羽の代わりに使う風船バドミントンは、風船の動きがゆっくりであるため、素早い動きについていくことが難しいお子さんでも楽しく取り組めます。また、段ボールやトンネルなどをくぐったりする遊びは、身体感覚を育むことができます。