不注意な間違いを減らすための指導・支援
不注意な間違いが多い場合には、他の情報に影響を受けやすいのか、視線を元の位置に戻すことに困難があるのか、わずかな情報で拙速に判断してしまうのか等の要因を明らかにする必要があります。その上で、いくつかの情報の中から、必要なものに注目する指導・支援や、どのような作業でも終わったら必ず確認することを習慣付ける等の指導・支援を行います。
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【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
不注意な間違いが多い場合には、他の情報に影響を受けやすいのか、視線を元の位置に戻すことに困難があるのか、わずかな情報で拙速に判断してしまうのか等の要因を明らかにする必要があります。その上で、いくつかの情報の中から、必要なものに注目する指導・支援や、どのような作業でも終わったら必ず確認することを習慣付ける等の指導・支援を行います。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
一つのことに注意を集中することが難しい場合には、どのくらいの時間で注意の集中が難しくなるのか、教科や活動による違いはあるのか等の要因を明らかにする必要があります。その上で、一つの課題をいくつかの段階に分割して、視覚的に課題の見通しを確認できるようにすることや、刺激の多い窓側を避け、黒板に近い席に座らせる等の集中しやすい学習環境を整えるといった工夫を行います。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
指示に従えず、また、課題や活動を最後までやり遂げられない場合には、指示の具体的な内容が理解できていないのか、課題や活動の取組の仕方が分からないのか、集中できる時間が短いのか等の要因を明らかにする必要があります。その上で、指示の内容を分かりやすくする工夫を行います。また、分からないときには助けを求めることを指導する必要があります。さらに、課題の内容や活動の量の工夫も行うように努め、注意の持続に困難がある場合には、課題の遂行過程を短時間でできる過程に細かく分けて、各過程の終了ごとに達成感が味わえるようにして、最後までやり遂げることを指導・支援します。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
忘れ物が多く、日々の活動で忘れっぽい場合には、興味のあるものとないもので違いがあるのか、日常的に行うものとそうでないもので注意の選択に偏りがあるのか等の実態を把握する必要があります。その上で、子どもに合ったメモの取り方を学ばせます。また、忘れやすいものを所定の場所に入れることを指導・支援する等、家庭と連携しながら決まりごとを理解させ、その決まりごとを徹底することにより、定着を図ることも大切です。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
順番を待つことが難しかったり、他の人がしていることをさえぎったりしてしまう場合には、決まりごとを理解しているのか、理解しているのに行動や欲求のコントロールができないのか等の要因を明らかにする必要があります。その上で、決まりごとの内容と意義を図の使用等で分かりやすく理解させ、その徹底を図る指導・支援を行います。その際、ロールプレイを取り入れて相手の気持ちを考えることや、何かやりたいときに手を挙げたりする等の工夫をします。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
通級による指導を受けている場合に、子どもの状態に応じ、ADHDの状態の改善・克服を図る特別の指導のほか、各教科の補充的な学習をすることも効果的である場合があります。これは、ADHDが原因となって各教科の学習につまずきが見られる場合に、各教科の補充指導を行うものです。通級による指導(ADHD)での授業時数は、年間10~280単位時間が標準とされています。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】
ADHDに起因する困難は、いくつかの要因が重なり合って起こることがあることに留意する必要があります。例えば、多動性、衝動性により、順番を待つ等の社会的なルールが分かっていてもその通りに行動できなかったり、思ったことをそのまま発言してしまったりすることがあります。そのことによって、コミュニケーションや対人関係の困難さとなって現れる場合があり、これらへの対応も重要です。
対応方法として、次のようなものがあります。相手に怒りの感情が生じたときに、自分の気持ちを適切に伝えたり、その感情を抑制したりするための方法を教え、練習しておく方法です。この方法は、対人関係を良好に保つ上で効果的です。また、ADHDにより自己評価の低下がみられる場合は、自己有能感を高めることも大切です。これらの内容は通常の学級における配慮として行うことも可能ですが、より丁寧な指導を行う場合には、自立活動として通級指導教室や特別支援学級において特別に指導することを考慮する必要があります。
【文責:岡本 邦広(「教育支援資料」を参考)】