日本人学校・補習授業校の先生へ

(3)担任の先生だけで子どもの支援や指導方法を考えなくてはならないのですか?

 通常の学級に発達障害のあるお子さんが入学をされた場合、担任の先生は、どのように障害のある子に関わっていけばよいか、また、学級経営をどのようにしていけばよいかと悩まれるかもしれません。教員をはじめ人手が十分ではない中、多くの子どもたちに気を配りつつ、教材の工夫や配慮の仕方を考えるとなると担任の先生の負担は増えてしまいがちです。そのため、できるだけ同僚の先生、特別支援コーディネーターの先生等に相談をしたり、校内委員会で話し合ってもらったりして、担任の先生がひとりで大変さを抱えこまないようにしましょう。また学校としては、担任の先生ひとりに発達障害のあるお子さんの支援や指導を任せてしまうのではなく、管理職の先生方がそのお子さんや家族、また担任の先生を支えていくような雰囲気を作っていくことで学校全体の支援に向ける意識が高まり、お子さん、保護者にとっても学校がより安心できる場になると思います。
 なお、日本人学校での特別支援教育の現状については、基盤研究(B)「外国在留邦人に対する特別支援教育に関する相談支援体制の構築」の報告書、特総研ジャーナル「日本人学校調査から見える特別支援教育の現状について―平成27年度調査報告―」にまとめられています。