(4)落ち着きがないことが心配です。
落ち着きのない行動には、様々な理由が考えられます。例えば、気になるものに触ってみたい、活動の意味や勉強がわからないためにその場から逃げ出したい、もっと周囲から注目されたいなどがあります。また、生物学的な原因によって特に理由なく落ち着けない場合もあり、叱ったり注意したりするだけでは効果がありません。危険性の高い状況や場所では、どのような行動をとる必要があるのか、例えば、道路は歩道か道の端を歩くこと、交差点では必ず両側を見て信号を確認することなどを辛抱強く繰り返し教えましょう。じっと落ち着いていることに、困難を強く感じているお子さんの気持ちを受け止めましょう。そして、どうすればよいのかを具体的に伝えましょう。「○○しましょう」と約束やルールを具体的に紙に書くのもよいです。落ち着きがないお子さんは、どうしても叱られることが多くなりますが、ほとんどの場合、逆効果です。普段の何気ないことも含め、例えばじっとしていることが10秒間長くできるようになったことでも、できていることや頑張っていることをほめることが大切です。
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発達障害情報・支援センター「こんなとき、どうする?:Q1学校でも家庭でも落ち着きのないAくん」