令和2年度:研修コアカリキュラム案の実践的検証

   

令和元年度に作成した、教育や福祉の分野において発達障害者の支援に当たる人材が身につけるべき専門性の整理や各地方自治体において指導的立場となる者に対する研修を行うための「研修コアカリキュラム案」を、全国の6つの自治体(秋田県、福井県、山口県、徳島県、宮崎県、川崎市)において、その実践的検証となる取組を行いました。

令和2年度人材育成プロジェクト報告書

令和2年度人材育成プロジェクト報告書.pdf

 

各自治体の取組

  • 秋田県

    秋田県では、「連携・協働」及び「通級による指導担当者」の研修コアカリキュラム案を次の研修で活用し、取組が行われた。

    ・学校と放課後等デイサービス事業所の連携促進に向けた研修会

    ・人事交流により特別支援学校に勤務する小学校教諭の研修

    資料:R2秋田県.pdf

     

  • 福井県

    福井県では、「連携・協働」の研修コアカリキュラム案を活用した『研修の企画』として、次の取組が行われた。

    ・発達障害に関する既存の研修内容について情報収集・整理

    ・教育センターが開催する研修を整理し、福祉分野の専門家や市町教育委員会等と意見交換

    ・地域で核となる特別支援教育コーディネーターの育成を目指した研修体系の再構築

    資料:R2福井県.pdf

  • 山口県

    山口県では、「連携・協働」及び「通級による指導担当者」の研修コアカリキュラム案の到達指標を参考とした『研修の実践』として、次の取組が行われた。

    ・小中学校の地域のミドルリーダーや、特別支援教育コーディネーター養成のための「特別支援教育アドバンス講座」の開催

    ・高校の特別支援教育推進教員を対象とした連絡協議会の開催

    資料:R2山口県.pdf

  • 徳島県

    徳島県では、「連携・協働」及び「通級による指導担当者」の研修コアカリキュラム案を活用した『研修の実践』として、次の取組が行われた。

    ・教育と福祉が連携した「地域支えあい隊プロジェクト(合同研修会)」の実施

    ・e-ラーニング教材開発

    ・特別支援教育コーディネーターの専門性向上を目指した研修体系の再構築

    ・通級による指導担当教員や特別支援教育コーディネーターの専門性向上を目指した研修体系の構築

    資料:R2徳島県.pdf

  • 宮崎県

    宮崎県では、「連携・協働」及び「通級による指導担当者」の研修コアカリキュラム案を活用した『研修の企画・実践』として、次のような取組が行われた。

    ・上級特別支援教育コーディネーター養成研修カリキュラムの構築

    ・福祉、医療機関等と連携した研修の充実

    ・教育研修センター及び各エリアにおける発達障害者支援の専門性に係る研修の体系化

    ・通級メンター養成研修カリキュラムの構築

    資料:R2宮崎県.pdf

  • 川崎市

    川崎市では、「通級による指導担当者」の研修コアカリキュラム案を活用した『研修の実践』として、次の取組が行われた。

    ・研修コアカリキュラムの項目をもとにロードマップを作成

    ・地域ユニット(担当者同士、教室同士で支えあう仕組み)による研修の実施

    ・研修での学びを実践に活かすために事前レビュー(研修効果を高める)及び事後レビュー(学んだことを実践に活かす)を実施

     資料:R2川崎市.pdf

 

 

当センターの取組

令和2年度発達障害教育実践セミナー

期日:令和3年1月28日(木)

方法:Zoomウェビナー

内容:「研修コアカリキュラムの活用方法―教育と福祉の連携のための研修を中心に―」をテーマとし、プロジェクトに参加している6つの自治体(秋田県、福井県、山口県、徳島県、宮崎県、川崎市)の取組の紹介や、ディスカッション等を行いました。

報告はこちらをご覧ください。