就学前

(2)同じくらいの年齢の子と遊ぶことができないので心配です。

 幼児期は、集団の中でことばや友達との関わり(社会性)を育んでいきます。子どもたちの中には、自分の思っていることをうまく友達に話せなかったり、友達の言うことがよくわからなかったりして一緒に遊べなくなってしまう子どもがいます。ここで重要となるのは、「ことばの育ち」と「他者との関わり」の2点から考えることです。「ことばの育ち」では、理解ができて使える単語や話し方を増やしていくために、いろいろな場面での体験を通して事物や出来事に関することばの理解や表現方法を教えていく必要があります。「他者との関わり」では、集団の中にいてもその場の状況やルール(暗黙のルールも含めて)がうまく理解できないのか、友達の気持ちや意図していることに気づかずにいるのか確認する必要があります。もし、設定された集団活動を嫌がり、集団から離れてしまう姿が頻繁に見られるようでしたら地域の相談機関(発達障害者支援センター「相談窓口」)に詳しく相談にのってもらってはいかがでしょうか。
 以下のページもあわせてご覧ください。
 発達障害情報・支援センター「こんな時、どうする?:Q5.同世代の子と遊ばないEくん」