中学校・高等学校段階

(1)音にひどく敏感なことが気になります。

 日常生活の中で、音に敏感な子どもが穏やかな生活を送ることは、とても大変なことです。音そのものが苦手な子どももいますが、子どもによっては、突然の鳥の鳴き声や道路工事の音などが気になったり、嫌だったりする場合があります。また、通常は気にならないようなざわめきが気になって、仕方がない場合もあります。こうした子どもには、耳栓やノイズキャンセリングヘッドフォンなどを使用して音を緩和したり、気持ちを落ち着かせることのできる環境を設けたりすることで安心して生活できる場合があります。音に敏感なお子さんと生活することは、家族にとってもとても大変です。お子さんの苦手な音を把握できれば、お子さんの前ではその音を極力出さない、苦手な音が聞こえる場所は避けるなどといった対応をとることができます。加えて、音に対して過敏になる背景には、不適切な環境のために強い不安や抑うつ状態にある可能性が考えられます。こうした場合には、不安を喚起させない環境づくりに努める、お子さんが気持ちを落ち着けることができるスペースを作るなどして対応することが求められます。
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