乳幼児期段階

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【22】特別支援教育コーディネーターの役割や活動を知るために

乳幼児期段階
小学校段階
中学校段階
後期中等教育段階以降
カテゴリ
支援体制に関すること

「特別支援教育コーディネーターに関する実際的研究(平成18年3月)」より  

 キーワード: 特別支援教育コーディネーター、校内支援体制、センター的機能 

 


【PDF版】


【この研究では】
 特別支援教育コーディネーターの役割や実際の活動は、地域や学校、指名された特別支援教育コーディネーターの資質や技能によって様々です。一律に、全ての活動が必要であるということは言えません。
「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」の提言の中で、特別支援教育コーディネーターは、特別支援教育を推進するキーパーソンとして位置付けられて、その基本的な役割は、連絡調整であるとされています。校内外の関係者間を取り結び、支援を紡ぐ役割といえるでしょう。特別支援教育コーディネーターには、各学校の関係者のチームワークを形成し、また、地域の関係機関とのネットワークを形成することが求められていると言えるでしょう。そうした視点に立って、特別支援教育コーディネーターの役割と資質・技能を検討してきました。

 


【研究をして見えてきたこと】
 特別支援教育コーディネーターの役割は、それぞれの学校で特別支援教育を推進することです。

 特別支援教育に関わる教育活動は多岐にわたりますが、その各プロセスで、関わり合う人達を繋ぎ、知恵と力を引き出し、児童生徒への支援に結びつけていくことです。

 特別支援教育コーディネーターは、様々な機能を果すことが期待されています。

 そのために資質や技能には次のようなものがあると考えられます。

 

カウンセリングマインド
アセスメントの技能
ファシリテーション技能
教科指導に関する知識
特別支援教育に関する知識
   障害についての知識
情報収集・活用の技能
人間関係を調整する力
教育経営に関する知識
交渉する力

 

 これらの知識や技能は、一人の教員が、はじめから備えているものではありません。経験や研修を積み上げる中で、少しずつ広げたり、深めたりしていくものです。

また、それらの技能や資質を持っている他の教員と連携・協働し、チームアプローチで取り組むことも必要です。


特別支援教育コーディネーターの活動


【研究に関する情報】
 この研究では、特別支援教育の実践に役立つ情報や知見を整理したガイドブック『特別支援教育コーディネーター実践ガイド』(試作版)を作成しました。また、研究の経過については、『特別支援教育に関する実際的研究成果報告書』としてまとめています。その他、各都道府県等で、特別支援教育コーディネーター養成研修の企画立案を担当する職員を対象にした『特別支援教育養成研修マニュアル』を作成し、特別支援教育コーディネーター研修の企画の考え方を整理するとともに、研修の内容となる演習課題例や研修プログラムの企画例を掲載しています。

 

【研究組織】
松村 勘由・大杉 成喜・伊藤 由美・植木田 潤・大崎 博史・海津 亜希子・澤田 真弓・徳永 亜希雄・横尾 俊


【研究課題名】
   特別支援教育コーディネーターに関する実際的研究(平成16~17年度)

 

【もっと詳しくお知りになりたい場合は】
  こちらの報告書は、研究所webページにて全文掲載されています。

 

【本研究紹介シートの文責】
   松村 勘由

本研究紹介シートは、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所で行った研究を基に作成しています。